「働きながらの転職活動って大変そう・・・」と不安になる方も少なくないでしょう。実際、働きながらだと時間を作るのが難しくなってしまいます。一方で、退職後だとブランクができてしまうなどのデメリットが生じます。
働きながらと退職後、どちらのケースでの転職活動がいいのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットが把握できてないと「こんなはずじゃなかった」と後悔につながりかねません。
この記事では働きながらの転職活動と退職してからの転職活動のメリットとデメリットについて解説します。働きながらの転職活動を上手に進めるコツについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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働きながら転職した人はどのくらいいるの?
実際に働きながら転職をした人はどのくらいいるのでしょうか。株式会社マイナビの実施した調査によると、2023年の転職者全体の73.7%は働きながら転職していることがわかります。ほとんどの方は働きながら転職をするトレンドは把握しておくとよいでしょう。
働きながら転職活動をするメリット
働きながら転職活動をする人は調査結果からもわかるようにたくさんいます。実際にどのようなメリットがあるのかを確認しておきましょう。
- 空白期間ができない
- 収入面の不安がない
- いつでも転職活動を中断できる
- 転職で年収アップが達成しやすい
- 妥協せずに転職先を決められる
空白期間ができない
働きながら転職することでキャリアが途絶えません。長期間の空白期間は転職活動に悪影響を及ぼため、空白期間がない、もしくは短い方が転職市場では有利とされています。
収入面の不安がない
収入面の不安がないことも大きなメリットの1つです。転職活動中は交通費などお金を使う場面が多く、収入がないと経済的不安がつきまといます。
収入面に不安を抱えた状態では転職に集中できません。受けたい企業があっても「交通費がかかるから受けるのをやめよう」と考えてしまい、転職の選択肢が狭まります。働きながら転職活動をした方が不安なく転職の選択肢が広がるでしょう。
いつでも転職活動を中断できる
転職活動をする中で「現職の良さに気がつく」、「希望の企業が求人を出していない」などの理由で転職活動を中断する場合もあります。そんなとき、働きながらだと現職で働き続ける選択肢が残ります。
一方で、退職後だと転職を中断しても働き続ける選択肢がありません。仕事がない状態では焦りや不安が生じ、転職先を妥協せざるを得なくなります。妥協した転職では不満が残るため、転職を繰り返すことにつながりキャリアに悪影響が出てしまうでしょう。
転職で年収アップが達成しやすい
転職先の年収は求職者の経験やスキルのほか、現職の年収を参考に決定されます。「現職では年収が500万円なので、同等以上を希望します」と年収交渉の材料にもなります。
退職後だと空白期間が存在しているため前職の年収を交渉材料としての使用が難しくなります。現職よりも年収アップの転職がしたいと考える場合は働きながらの転職がおすすめです。
近い将来での昇給を交渉の材料にすることも可能です。
「〇月に昇進の予定があり、△万円昇給の予定があります」のように具体的な時期と金額を伝えることで交渉がしやすくなります。
妥協せずに転職先を決められる
働きながらの転職だと転職の期間に制限がありません。希望の転職先がなかなか見つからなくても、妥協せずに転職活動が続けられます。
転職先を妥協してしまうと、再転職へとつながる恐れがあります。完璧な転職先はありませんが、自分が納得できる条件を明確にしておくと満足の行く転職が達成できるでしょう。
働きながら転職活動をするデメリット
一方で、働きながらの転職活動にはデメリットも存在します。しっかりとデメリットも把握したうえで判断しましょう。
- 時間が作りづらい
- 仕事と転職活動の両立が体力・精神的に負担がかかる
- 職場に転職活動をしているとバレるリスクがある
- スケジュール調整が大変
時間が作りづらい
働きながらだと転職活動に使える時間が限られてしまいます。転職活動では下記のことをやる必要がありますが、平日の夜や休日の有効活用が必須です。
- 自己分析
- 応募書類の作成
- 応募先企業の選定・情報収集
- 面接や適性検査などの採用試験
転職活動に対してどのように時間を使うかが転職の成功に関わってきます。時間を上手に使えない人や休日に活動したくない人には不向きかもしれません。
仕事と転職活動の両立が体力・精神的に負担がかかる
時間の面以外でも、体力的や精神的にも負荷がかかります。通常通りの仕事に加えて余暇時間を転職活動に当てるので、当然ハードスケジュールになります。
平日仕事終わりの夜の余暇時間や休日の大部分を転職活動に充てていました。
特になかなか内定が出ない場合は、焦りや不安だけでなく、合否の連絡が来るまでにも緊張が生じます。気負わずに自分のペースで進めていきましょう。
職場に転職活動をしているとバレるリスクがある
働きながらだと職場に転職活動がバレる可能性が出てきます。転職活動がバレても法的には問題ありませんが、会社に居づらくなったり人間関係に影響が出てしまうこともあるでしょう。
職場に転職活動がバレるケースは以下のとおりです。職場の人に転職活動の話をするのは親しい間柄でも避けましょう。
- 親しい同僚に相談し、噂として広がっていってしまった
- 会社でメールや電話をしているところを見られた
- 会社のネットワークを利用し閲覧履歴からバレる
- SNSなどで転職活動について発信している内容を職場の人に見られる
バレることで休みを取りづらくなったり業務量が増やされたりと転職にマイナスの影響が出ます。親しい間柄でも会社内では転職の話題は避けましょう。
スケジュール調整が大変
働きながらだと面接の日程調整などに苦労をしてしまいます。転職面接は平日の定時間中に行われることがほとんどです。特に遠方の企業だと移動時間を加味すると丸一日面接に時間を取られてしまいます。
一度にたくさんの企業を受けていると面接のスケジュール調整が煩雑になり、転職活動の負荷が増えてしまいます。いくら転職を考えてるとはいえ、現職をおろそかにすることは社会人としてNGです。面接を受ける際は有給を取得するなどして効率的に活動を進めてください。
退職してから転職活動をするメリット
現職を退職してから転職活動をするメリットについて解説します。
- 転職活動のみに集中できる
- 柔軟にスケジュールが調整できる
- 資格取得などスキルアップの時間が確保できる
転職活動のみに集中できる
転職活動はやるべきことが多く、準備に時間がかかります。転職準備が不十分だと納得できる転職結果が得られないかもしれません。転職は自己分析や企業研究といった転職準備が必須です。転職準備にどれだけ時間をかけたかで結果が大きく変わります。
退職後であれば転職活動のみに時間を使えるので、十分な準備が可能です。
柔軟にスケジュールが調整できる
退職してからの転職活動では急な面接対応や遠方での面接など、スケジュール調整が容易になります。「仕事の都合で面接日程調整ができない」といった心配がなくなります。
また、企業からの連絡にスピード感を持って対応できるためスムーズな転職活動が可能です。仕事をしながらだとどうしても連絡できる時間が限られるため、退職後ならではのメリットとなるでしょう。
資格取得などスキルアップの時間が確保できる
まとまった時間が取れるため、資格取得などの勉強時間の確保が可能です。希望の職種に向けた資格取得により転職を有利に進めることが可能です。
退職してから転職活動をするデメリット
退職してからの転職活動のデメリットを解説します。
- 収入源がなく経済的な不安が生じる
- 空白期間ができる
- 内定が出ないと焦りが生じ、転職先を妥協してしまう
収入源がなく経済的な不安が生じる
退職後だと収入源がないため、経済的な不安を感じてしまうかもしれません。貯蓄や失業保険などで生活は可能ですが、仕事をしていたときと比較すると不安が大きくなってしまいます。
生活費の最低半年分は貯蓄する、いざとなったら親や親戚を頼る、といった準備を忘れないようにしておきましょう。
空白期間ができる
仕事を辞めてしまうと仕事をしていない空白期間ができてしまいます。転職活動が長引いてしまえば空白期間も長くなり、転職活動に悪影響を与えます。下記に空白期間が与える影響についてまとめたので参考にしてください。
- 空白期間が転職に与える影響
- ・3ヶ月以内:特に問題視されないことが多い。
・3ヶ月〜6ヶ月:面接で問われることが増えてくる。資格取得のための勉強や体調不良など、合理的な理由を説明する必要がある。
・6ヶ月〜1年:面接で問われる可能性が高い。採用担当者を納得させる理由を筋道立てて説明できるように準備する必要がある。
・1年以上:転職に与える影響が大きくなる。空白期間で取り組んだことが仕事にどのように活かせるのか、を説明できるように準備しなければならない。
内定が出ないと焦りが生じ、転職先を妥協してしまう
内定が出ないと経済的不安や空白期間が長くなることに焦りが生じてしまいます。「早く転職を終わらせなくちゃ」といった焦りから転職先を妥協してしまうかもしれません。
転職で妥協してしまうと転職先に不満を持ちやすく、再び転職することになりかねません。短期間での転職を繰り返していると採用に影響が出てしまい、悪循環に陥ってしまうでしょう。
あらかじめ期限を決めて短期間で集中して転職活動に取り組むなど、対策をしておきましょう。
【例外あり】基本的には働きながらの転職がおすすめ!
特別な事情がない限り働きながらの転職がおすすめです。特にキャリアアップを目指す場合は働いている状態でないと難しくなってしまいます。
一方で、下記の特徴に当てはまる場合は退職してからの転職がおすすめです。
- 退職してからの転職がおすすめのケース
- ・長時間労働、サービス残業が横行して転職活動に時間が取れない場合
・仕事に行くのが苦痛で、体調に影響が出ている場合
・職場の人間関係に問題があり精神が不安定になっている場合
残念ながら働き続けても報われないどころか、すぐにでも離れるべき会社も存在しています。このような会社に勤めながら転職活動は難しいため、まずは退職することをおすすめします。今すぐ辞めた方が良い会社の特長はこちらで詳しく解説しているので、参考にしてください。
働きながら効率的に転職活動を進めるコツ7選!
働きながらの転職は、仕事と転職活動を上手に両立できるかが成功の鍵となります。時間の成約がもっとも大きなハードルになるため、効率的な時間の使い方をしなければなりません。下記に仕事と転職活動を効率的に進めるコツ7選をまとめました。
- 転職の目的を明確にする
- 転職エージェントを利用する
- 同時応募は3〜5社程度にする
- 転職活動に時間を使えるように、時間の使い方を変える
- 残業をせずに定時で帰るようにする
- 有給休暇を有効活用する
- オンライン面接を活用する
転職の目的を明確にする
転職で最も大切なことは転職の目的を定めることです。目的が明確でない転職活動は、どんな企業へ応募すれば良いのかが不明瞭になり、時間を無駄にしてしまいます。
転職の目的で定めるべき項目は下記のとおり。下記の項目を具体的に言語化し、自分の転職軸を定める必要があります。
- 何のために転職をするのか
- 将来のキャリアプランはどうなっているか
- 転職で達成したいことはなにか
- 転職先の企業に求める条件は何か
転職エージェントを利用する
転職エージェントの利用で効率的に転職活動が行えます。転職のプロ目線での求人紹介が受けられ、自分で企業を探すよりも短時間で求人へのアクセスが可能です。
企業とのやり取りも代弁してくれるため、スケジュール調整も容易に行えます。転職エージェントの利用はキャリアアップだけでなく、時間の節約も可能なので有効活用してください。
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同時応募は3〜5社程度にする
働きながらの転職では、同時に応募する企業数を絞ることが重要です。同時に面接を進める企業数が多すぎると、1社あたりに割ける時間が減り、十分な企業研究が中途半端難しくなります。
応募する際は自分の転職の軸をベースに企業の優先順位を付けると効果的です。あまりにも応募しすぎると手が回らなくなってしまうので注意しましょう。
経験上、面接が3社以上同時進行となると時間の制約を強く受けてしまいます。一般的な書類選考通過率は30%程度と言われているので、同時に提出する書類は5〜8社程度にとどめましょう。
転職活動に時間を使えるように、時間の使い方を変える
働きながらの転職活動は同時間を作るかが重要です。転職活動中は余暇時間の大部分を転職活動に割く必要があります。
時間は誰しも平等に与えられています。1日の時間を増やすことはできないため、無駄な時間を捨て、隙間時間を活用することが重要です。時間を作るための方法は下記を参考にしてください。
- 毎日のタスクをリストアップする
- 無駄な時間を捨て、転職活動の時間に割り当てる
- 隙間時間を有効活用する
- 作業を効率化する
毎日のタスクをリストアップする
まずは毎日のタスクのリストアップを実施しましょう。リストアップでタスクの優先順位付けが可能となります。何に、どのくらいの時間を費やしているかも同時に把握できると効果的です。
無駄な時間を捨て、転職活動の時間に割り当てる
リストアップした中で、優先順位の低いタスクを切り捨て、転職活動に割り当てましょう。今まで行っていなかった転職活動が新しいタスクとして入るので、代わりに別の時間を排除する必要があります。
転職活動に限らず、新しいことを始める場合は既存の時間の使い方を見直すことが重要です。
隙間時間を有効活用する
普段何気なく過ごしている隙間時間を有効活用しましょう。たとえば、通勤時間や料理の待ち時間など、隙間時間を集めると数時間確保できるかもしれません。隙間時間に企業情報収集や面接練習などできることはたくさんあるので、有効活用しましょう。
作業を効率化する
作業の効率化も時間を作るうえで重要です。たとえば、調理や洗濯などの家事には時短家電の導入も効果的です。作業の効率化は転職活動のときだけでなく、生涯使える手法なので積極的な時短家電の導入を検討してください。
残業をせずに定時で帰るようにする
現職での残業を減らすことで時間を確保できます。どうしても残業せざるを得ない場合を除き、基本的には残業なしで帰れるように仕事を進めましょう。少しでも効率的に仕事を進めるスキルは転職した後でも役に立ちます。業務効率化を意識しながら時間の確保に努めてください。
有給休暇を有効活用する
企業研究や面接時間の確保には有給休暇を有効活用しましょう。面接は平日の定時間中に行われることが多いため、有給の取得は避けられません。1日有給を取り、面接だけでなく企業研究にも時間を充てることで効率的に転職活動が進められるでしょう。
オンライン面接を活用する
近年オンライン面接が普及しており、自宅からでも遠方の企業の面接が受けられます。オンライン面接の普及で1日に複数社の面接を受けられるようになり、効率的に転職活動が進められます。
筆者は合計6社と面接しましたがすべてオンライン面接で完結しました。
オンライン面接は時間の節約だけでなく移動費といったコストの削減にもつながります。面接の形態は転職エージェントに確認することで把握できるので、問い合わせをしてみてください。
働きながらの転職には転職エージェントを利用しよう!
働きながら転職活動をするうえで転職エージェントの利用は欠かせません。転職エージェントはキャリアアップだけでなく、効率的な転職活動にもおすすめです。働きながらの転職には時間の使い方の効率化が欠かせません。
さらに、転職するうえで生じる悩みや不安も転職エージェントの利用で解決できます。エージェントは転職における心強いパートナーとなり、求職者の転職を成功へと導くでしょう。
最近では転職サイトとエージェントの機能をあわせもつJobuddy(ジョバディ)というサービスも登場しています。必要なサービスだけを選んで使えるので、自分のペースで転職活動ができるサービスです。Jobuddyには、下記のように他の転職エージェントと異なる特徴があるので、チェックしてみてください。
- 書類不要なエントリーができる
- 面接日程を自動で調整してくれる機能がある
- 転職サイトと転職エージェントの良いところが組み合わさっている
他のおすすめの転職エージェントはこちらの記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
まとめ
この記事では働きながらの転職活動と退職してからの転職活動について解説しました。この記事のまとめは下記のとおりです。
- 働きながらの転職活動の特徴 まとめ
- ●空白期間ができないので、キャリア上不利にならない。
●収入が途絶えないので経済的な不安が少ない。
●現職の年収・待遇を交渉材料に使えるので年収アップが達成しやすい。
●一方で仕事と転職活動を同時に行うため時間・体力的な制限が大きい。
- 退職してからの転職活動の特徴 まとめ
- ●転職活動に割ける時間が多く、スキルアップのため資格勉強も可能。
●面接日程などのスケジュール調整がしやすい。
●一方で収入が途絶えるため経済的な不安が生じたり、空白期間が採用状況にネガティブに働く可能性がある。
働きながらの転職と退職してからの転職は、どちら一長一短があります。どちらも特徴を把握したうえで自分に最適な方法を選ぶ必要があります。
どちらの方法を取る場合でも、転職エージェントの活用は必須です。転職エージェントの活用で効率的かつキャリアアップが可能なので、ぜひ利用を検討してみてください。
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