転職のときに引越しすることはよくありますが、「転職に伴う引越し費用はどのくらいかかるの?」とお悩みではないでしょうか。引越しは人生であまり経験することがないので、相場がわからなくても仕方ありません。
しかし、相場を知らずにいると引越しの際に必要以上に費用がかかり、費用が足りなくなりかねません。さらに、引越しに関するお得な制度の活用できず、最終的に数十万円レベルで損をする可能性があります。ただでさえ引越し前後はお金がかかるので生活が苦しくなってしまいます。
お得な引越しにはまずは相場を知ることが重要です。相場を知らないと適正価格かどうかの判断ができません。
この記事では転職で引越す場合の費用相場と費用を安く抑えるコツ7選について解説しています。少しでも引越し費用を安く抑える方法を学んでお得に引越しをしてください。
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転職で引越す場合の費用の相場は?
転職で引越しをする場合、引越しにかかる費用はさまざまです。どんな項目にどのくらいの費用がかかるのか、相場を知ることは非常に重要です。
下記に一般的にかかる費用項目についてまとめました。転職時の引越しにかかる費用はおおよそ家賃の4〜6ヶ月程度です。引越しにかかる費用は数十万円と多額の費用がかかるため、あらかじめ必要な費用の概要を把握し準備しておきましょう。
- 引越しにかかる費用項目
- ●引越し代
●不用品処理代
●前家賃
●敷金・礼金
●仲介手数料
●鍵交換費用
●火災保険料
引越し代
引越し代は引越し距離、荷物量など人によってかかる費用が大きく変わります。相見積もりを取ることは必須ですが、費用の相場を知っておくことも重要です。
下記に引越し代の状況別一覧をまとめました。費用は平均値なので参考程度に考えておいてください。
単位(円) | 単身 (荷物小) | 単身 (荷物大) | 2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
全平均 (閑散期) | 46,103 | 59,960 | 78,328 | 96,781 | 119,723 | 168,196 |
全平均 (繁忙期) | 56,442 | 80,516 | 104,147 | 129,950 | 165,193 | 216,744 |
(参考:SUUMO引越し見積もり)
不用品処理代
引越しの際に家具や家電などの不用品を処分をするかもしれません。無理に処分する必要はありませんが、生活スタイルの変化などで買い替えが必要となる場合があります。
不用品の処理にも費用がかかり、処分費用は数千円〜6万円程度が相場となっています。
前家賃
賃貸契約の際に初期費用として翌月分の家賃を支払う仕組みを前家賃と呼びます。前家賃の仕組みにより貸主側が家賃滞納のリスクを防ぐことができます。
前家賃は入居する物件の家賃1ヶ月分が目安となっています。月の途中から入居する際は日割りで請求されます。
敷金・礼金
敷金は部屋を退去する際の原状回復費用に充てられ、礼金は物件を所有する貸主側へのお礼の意味を込めた費用となります。
敷金・礼金ともに家賃の1〜2ヶ月が相場とされています。近年では敷金・礼金がゼロの物件も増えてきているため初期費用を抑えることも可能です。
仲介手数料
賃貸契約をする際に仲介する不動産屋に対して支払う報酬が仲介手数料です。「仲介手数料は家賃の1ヶ月(+消費税)まで」と法律で定められているため、最大でも家賃1ヶ月分となります。不動産屋にもよりますが、0.5ヶ月〜1ヶ月で見込んでおくと間違いないでしょう。
鍵交換費用
賃貸の鍵交換にかかる費用も初期費用の1つです。鍵の種類によっても費用は異なりますが、1万円〜3万円が相場となっています。
鍵交換費用は入居者側が支払う法律の定めはありませんが、借主負担となっていることがほとんどです。交渉してみる価値はありますが、基本的には負担するものと考えて初期費用の予算組みをしておくと良いでしょう。
火災保険料
火災保険は賃貸入居の際に契約することがほとんどです。賃貸契約の際に火災保険への加入義務はありませんが、加入は必ずしておきましょう。加入せずに火災となってしまった場合、人生が破綻するレベルで損害を被る可能性があります。
チェック
火災保険料の相場は年間5千円程度です。保証内容にもよりますが、年間1万円を超えていると高いので気をつけましょう。
転職での引越し費用を安く抑えるコツ7選
転職での引越しには家賃の4〜6ヶ月分の費用がかかってしまいます。しかし、費用を抑えるコツを知っていれば数万円〜数十万円以上お得に引越しが可能です。
引越し費用を抑えるコツは下記のとおりです。コツの組み合わせでお得な引越しができます。。
- 一括見積もりサイトで相見積もりをする
- 引越し費用が出る会社に転職する
- 社員寮・借上げ社宅制度がある会社に転職する
- 国や自治体の補助金・助成金の制度を利用する
- 不要品を処分して引越しの荷物を減らす
- 仲介手数料に関する知識をつける
- 火災保険は業者指定ではなく自分で選ぶ
一括見積もりサイトで相見積もりをする
引越し代を安くするためには、相見積もりの入手が基本です。引越し代は初回提示額が高めに設定されているため、相見積もりなしでは相場より高額の費用がかかってしまいます。
「複数の業者に見積もりを取るのがめんどくさい・・」と思う人におすすめのサービスが引越し一括見積もりサイトです。一括見積もりサイトは必要な情報を入力するだけで複数業者に同時見積もりが依頼できるサービスです。
おすすめの一括見積もりサイトは「引越し侍」です。引越し侍は300社以上と提携しており、最大で10社まで同時に見積もり依頼が出せます。見積もり無料、入力は3ステップで完了と非常に簡単です。
引越し一括見積もりサイトの利用で引越し代を数万円以上安くすることが可能です。筆者も引越し侍の利用で10万円の値下げに成功しました。
その他、引越し代を安くする方法を下記記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
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引越し費用が出る会社に転職する
転職先の会社が引越し費用を負担してくれる場合もあります。一部負担や全額負担など、会社によって負担の有無と金額はさまざまです。一時金として一括での支給がある会社もあります。
適用範囲は会社によってさまざまなので、転職先の担当者に確認を取ってみてください。
社員寮・借上げ社宅制度がある会社に転職する
会社によっては社員寮や借上げ社宅制度を導入している場合があります。社員寮はアパートやマンション1棟を社員専用の物件としている場合や、食堂や浴場など共用スペースがある場合もあります。入居の際には寮費がかかりますが、同条件の物件と比べてかなりお得に生活ができます。
一方で借上げ社宅は会社が一般の賃貸物件を借上げて従業員に貸し出す社宅を指します。会社で決められた条件を満たす物件を自分で見つけ、契約をします。会社が家賃を一部負担してくれるので、通常よりかなりお得に入居することが可能です。
筆者は前職では社員寮で家賃2万5千円、現職では借上げ社宅で家賃2万円とかなり低価格で生活ができています。
社員寮や借上げ社宅制度は導入していない会社もあるので、転職先の担当者に制度の有無を確認してみてください。
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国や自治体の補助金・助成金の制度を利用する
引越しの際に、国や自治体から補助金や助成金を受けられる場合があります。補助金や助成金は申請しないと受けられないので、制度の有無をまずは確認してみましょう。
さまざまな条件で支給されているので、転居先の自治体で制度があるかどうかを検索してみてください。検索時は「〇〇市 引越し 補助金」のように検索をすると出てきますので、参考にしてください。
不要品を処分して引越しの荷物を減らす
不用品の処分により引越し代の削減が可能です。引越し代は荷物量によって大きく異なるので、荷物量の削減は重要な要素です。荷物量を減らすことで転居先の物件を一回り小さくでき、家賃を下げられる可能性もあります。
「いつか使うかもしれない」、「何かのときのために一応置いておこう」といったものは引越しの機会に処分を検討してみてください。直近で使った記憶のないものは基本的にはなくても問題ない場合が多いです。
不用品は「くらしのマーケット」での処分がおすすめです。くらしのマーケットはサービスを利用したユーザーの口コミや具体的なサービスの料金を簡単に比較できます。自分の条件にあったサービスを見つけ、お得に不用品を処分しましょう。
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仲介手数料に関する知識をつける
仲介手数料に関する知識をつけておかないと、割高な手数料を取られる可能性があります。仲介手数料は国土交通省のガイドラインによると、最大で家賃の1ヶ月分までと定められています。
お互いの合意がなければ1ヶ月分支払う必要はありません。1ヶ月分の請求があれば、一度交渉をしてみてください。
1ヶ月分の支払いを拒否することで物件への入居を拒まれることもありますが、一度交渉をしてみるとお得に入居することが可能です。
火災保険は指定業者ではなく自分で選ぶ
火災保険は加入義務はないですが必ず加入してください。賃貸契約の際に業者が火災保険を指定してくる場合もありますが、業者指定の火災保険は割高となっている場合がほとんどです。
賃貸契約内容によりますが、基本的には火災保険の契約会社は自由に選択できます。適切な保証内容で安価な火災保険を契約により費用を抑えることができます。
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引越しは転職先が決まってから実施しよう!
引越しのタイミングは内定前か後か、悩む方も多いのではないでしょうか。正解はありませんが、内定前の引越しにはリスクがあるので、基本的には内定後の引越しがおすすめです。内定前の引越しに潜むリスクは下記記事で解説していますので参考にしてください。
内定後であれば会社からの補助や社員寮・借上げ社宅への入居ができる可能性もあります。内定前に引越しをしてしまうと引越し費用は全額自己負担、社員寮への入居も再び引越しをする必要があるので二度手間となります。
内定後に引越すことで手間がかからずお得に引越しできる可能性が高くなるでしょう。
まとめ
この記事では転職での引越しにかかる費用と費用を安くするコツについて解説しました。この記事の内容を下記にまとめました。
- 引越しにかかる費用 まとめ
- ●転職での引越しにかかる費用は家賃の4〜6ヶ月分が相場。費用内訳、相場を理解することが安く済ませるためのスタート地点。
●初期費用はコツを知ることで安く抑えられる。安くするコツは7つある。
●ポイントを抑えるだけで数万円〜数十万円の差が出ることもある。
- 転職での引越し費用を安くするコツ7選 まとめ
- ●一括見積もりサイトで相見積もりをする
●引越し費用が出る会社に転職する
●社員寮・借上げ社宅制度がある会社に転職する
●国や自治体の補助金・助成金の制度を利用する
●不要品を処分して引越しの荷物を減らす
●仲介手数料に関する知識をつける
●火災保険は業者指定ではなく自分で選ぶ
世の中知識がなければ損をすることが多くあります。少しでも損をしないためにも、知識をつける、相場を知ることは非常に重要です。
この記事を読むことで少しでも安く引越しができ、豊かな人生へとつながることを願っています。